修羅場

どうやら浮気相手とのメールを隠していたことを発見。

時間にして午前3時。次の日は子宮口を縛る手術を受けるために入院する予定だった。私はいっそのこと無視して暫く様子を見ようかとも思った。
でも、私が二週間も入院したらただ都合がいいだけ。
そんなの嫌だった。

その場で叩き起こして問い詰めたらあっさり認めて開き直った。
相手にもその場で電話をして問い詰めた。
彼女は結婚して子供がいるのは知らなかったらしく驚いていた。
だからといってすぐ綺麗に別れたわけではない。

とにかく、自分の子供がお腹にいるのを目の前にしてどういうつもりなのかと聞いた。
答えは聞かなきゃよかったと思うぐらい最悪だった。
「おまえとはもうやっていけないから別れたい」 と言われた。

結構妊婦には応えた。

かなりすごい取っ組み合いになった。
たまたま台所にあった包丁で自分のお腹を刺そうとした。 もちろんやる気はさらさら無い 彼は必死で止めてきた。力任せに取り上げられ、今度は窓に駆け寄って飛び降りようとした。 まさかほんとに飛び降りるわけ無い 散々アクションを繰り返すうちに朝になった。

取り合えず仕事に行くと彼は出ていった。

私は収拾のつかない気持ちを紛らわすためになぜか掃除を始めた。

彼はその日も次の日も帰ってこなかった。

入院はとりあえず延期した。

お腹が張ってとても痛かった。両親には言わないで解決したかったが、ずっと寝れなくなってしまったので助けを求めないわけにはいかなかった。

とりあえずユメだけ預かってもらった。

けんかしてる姿を見せたくなかった。幸いもめたときは寝ていた。
ようやく彼が家に帰ってきた。
しかし、たいした話もしてないのに寝入ってしまった。

あんまり腹が立ったので彼の携帯をもう一度見た。

今度はロックはかかってなかったけど、

彼女に「おまえとやりなおしたい」みたいなメールを送っていた。

そして彼女は「○○の出した答えが奥さんと私に対する誠意だと思うから、待ってる」と答えていた。

はっきり言って私が問い詰めるまでは彼は態度こそ変だったかもしれないが毎日帰宅してご飯も食べ家で寝ていた。そして何よりメールをロックして隠していたのだ。むかつきながらも勝算はあった。

だけど、時間はかかる。覚悟しなきゃいけなかった。

離婚についても検討してみた。

相手も認めているし、ごねてもいなかった。

書くのも嫌になるぐらい酷い事たくさん言われた。

それをすべてなかったことにしてやり直せるのか?

自問自答してみた。暫くゆっくり考えよう。そう思ってそのまま実家に行ったがお腹が痛くなったので入院せざるを得なかった。

寝てなかったのがいけなかったらしい。

誘眠剤を処方されとりあえず寝ろと言われた。

考えて、考えて、考えて、考えた。

別れて手に入るものはなんだろう?ただその場の自己満足だけだと思った。

別れないで手に入れることが出来るのは・・・子供達の笑顔だった。

自分の都合だけでユメやお腹の子から父親を取り上げることは出来ないと思った。

何より私は両親そろって育ててもらったから。自分と同じ環境を与えてあげたかった。

でも、いつまでもいがみ合っていたらやっぱり悲しませる結果になるのだろうか・・・

それならいっそのこと一時は悲しくても別れて新しく出直したほうがいいのでは?

とも思った。

でも、ユメはパパが大好きだった。

やっぱりそれは出来ないと思った。

やっと何とか元に戻そう。と決心が出来た。

ユメに病室から電話してみた。

そしたら「ユメはバーちゃん家の子になるからいいの!だってパパとママ変だもん。だいっきらい」といわれた。

けっこーキツかった。泣けてきた。

それから数日後彼女に電話をかけて呼び出した。

いろいろ話しあって別れてくれると言った。

でも、そんなのその場だけだった。

後日、別れていないようなので再度問い詰めたら旦那が執拗に電話をしてくるから
別れられないと言い訳された。

親に隠れて水商売をしていた彼女は借金もあった。

いくら言っても堂堂巡りだったので「別れないなら親に挨拶に行く」と言った。

効果てき面 ←お薦め

彼女は去っていった。

年が明けてから、旦那が帰ってくるようになった。

責めることもしなかったし、努めて普通に接した。

だんだんお互いのギクシャクしたのがなくなっていった矢先、彼女から彼の携帯に電話があった。

いろいろ難癖をつけてきたらしいが、そんなことよりまた電話に出た行為に腹が立った。

でも、非通知でかかってきたとのことでそれ以上その件についてはふれないようにした。




© Rakuten Group, Inc.